医学部二次試験 共通テスト後~当日にすべきこと

医学部受験の最大の難関である二次試験は、共通テストで結果を出してきた者同士での戦いとなります。この激戦を勝ち抜くには、当日をベストコンディションで迎えることが大事!
今回は、本番で実力を出し切るための「受験直前期の過ごし方」についてお話しします。

1 直前期の勉強は「解ける問題を確実に得点する」ことに力を注ぐ

共通テストから医学部二次試験までは、約1か月。短いように思いますが、ここで集中力を高め、ラストスパートをかけることで、もう一段伸びることは可能です。直前期に意識すべき勉強のポイントは次の4つ。

共通テストが終わったら、素早く気持ちを切り替えよう!

共通テストが終わると、「一つ山を越えた」ような気がして集中力が切れてしまう人がいます。また、共通テストの出来がよくて油断してしまう人や、共通テストの結果が悪くて、くよくよと引きずってしまう人もいます。
医学部受験において、共通テストは“二次試験を受けるためのパスポート”に過ぎません。たとえ持ち点に余裕があっても、二次試験で逆転されたらおしまいです。
医学部受験は共通テストが終わってからが本当の勝負と考え、二次試験に向けてモチベーションを高めましょう。

②共通テストで鈍ってしまった“二次試験用の勘”を取り戻せ!

春から夏、秋と医学部受験用のハイレベルの勉強をしてきた人も、11月12月頃になると、共通テスト対策の勉強にシフトすることになります。
共通テストはひねった問題よりも基礎的な問題が多いため、対策としてはミスをしないで確実に得点していくこと、そして、二次試験にはない国語や社会などの勉強をすることになります。つまり、それまでやってきた医学部用の勉強とは、かなり質が異なるのです。
そのため、共通テストが終わった後に、いざ二次試験の問題を解こうと思うと、以前は解けていた問題が解けない、時間がかかる……といったことが起こりがち。頭が共通テスト用になっていて、二次試験用の勘が鈍っているのです。

でも慌てるなかれ。秋までに二次試験対策をしっかりやって来た人なら、問題集をどんどん解いていくうちに自然と体が思い出していき、短期間で勘を取り戻すことができます。

③本番の時間配分より「-5分」で解く練習 

試験日が近づいてきたら(目安は1~2週間くらい前)、本番を想定した実践的なトレーニングをします。試験通りの時間割・形式で過去問を解いていきましょう。

各科目の問題と解答用紙をコピーして用意し、本番で使う予定の筆記用具を使って、時間をはかりながら解いていきます。休憩時間なども本番通りに。

本番の時間配分より「5分」「10分」短い時間で練習しておくことを勧めます。本番はどうしても緊張しますし、周りの受験生が気になってペースが乱れることがあるからです。

④復習に全力を注ぐ “穴”を見つけたらラッキーと思え!

直前期になると不安になり、難しい問題・新しい問題にチャレンジする人がいますが、お勧めしません。というよりも、このタイミングになって、まだやったことがない問題があるというのは、そもそも勉強が足りていない証拠です。
医学部受験を突破していく人たちは、この直前の時期には「もう問題集はやり尽くした」「やるべきことはすべてやった」という状態になっているので、今更ジタバタしたりはしないのです。

では、直前期の勉強は何をするかというと、「復習」です。これまで解いてきたテキストやノートを見返して、“穴”がないかを確認します。自分が弱いところ、間違いやすいところは自分で分かっているはずなので、そこだけ念入りにおさらいすればOK。
しばらく前に解いて忘れてしまっている問題があるかもしれません。そういう“穴”が見つかったら、ラッキー。「本番じゃなくて、今見つかってよかった」「ひとつ穴が塞げた」とポジティブに考えて、自信に繋げていきましょう。

2 直前期はみんな不安 「自分は行ける!」と信じ切れ!

 受験では「メンタルの管理」もとても大事です。医学部を受験しに来る人たちは、みんな実力者であり、学力的にはそんなに差はありません。大きな差が出るとしたら、メンタルです。

 「自分は行ける!」「合格する未来しか見えない!」と強い気持ちで臨めれば、実力以上の爆発力が出せることもあるのです。

 

 強い気持ちを持つためには、親のサポートが不可欠。まず本人の不安に親が巻き込まれないこと。親が不安げにしていると、それが本人に伝わって、不安が増強してしまいます。親は心の中では心配でも、それを隠してドシッと構えてください。「お母さんは、あなたが合格するって思ってるよ」という自信を、演技でもいいから見せるのです。そうすると、本人もそんな気がしてくるものです。

まとめ

受験は本人が頑張るしかありませんが、親としてサポートできることもたくさんあります。特にメンタルと体調の管理は、親が積極的に手伝ってあげてください。親も一緒に闘ってくれていると思えることが、子どもの力になります。

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